息づかいの滞りそうな想い出という根性に潜む敵手との反抗

「だからこそ、あたいは『そんなふうにはのぼるまい』と真面目でした。ナショナリズムは『お金が洗い浚いではない』と。もっと言えば、『顧客が洗い浚い』なのではないかといった。それを証明するためにあたいは近年までの5通年を、おんなじ会社で精一杯働いてきました」
会見官は組んでいた乗り物を解いて膝上に方策を置いた。
「あなたの仰る通路、先に仰ったエコノミックアニマルという類の人はごまんといます。そうして、世に行き渡る思い込みを生み出しているのは額に汗して勤める人間ではなく、やっぱり我々の人かもしれない」
あたいはここぞというばかりに猛追始める。
「正直な店舗、こうしたロジックが思い込みなのか、普通論なのかは知りかねます。ただ、真に勤めるうちに、どういう窮地に立たされようって思い込みに陥ってしまった瞬間というのが本当の終わりですって、わざわざ自分に言い聞かせる結果耐え難い肉体労働にも踏み止まることができたのかもしれません。そうして、そういったロジックを満遍なく心がけ、これから先も生きていこうと考えている次第です」
未だかつてないほど堅苦しい単語にあたいは舌がもつれみたいになる。
自分の決断を丸出した途端、全身から発火したような情熱が立ちのぼった。